世羅博昭先生のオンライン講義
第25回 ロサンゼルス「源氏物語講座」「宇治十帖物語」を読む
第49帖「宿木」(第5回)
薫、浮舟の話を聞く、中の君、男児出産、産養
8月17日、水曜日、午後6時(ロサンゼルス時間)8時まで
日本時間=7月18日、木曜日、午前10時から正午まで
初めて参加される方は、editor@culturalnews.comへお知らせください。
電話は、(213) 819-4100 へ
参加費:30ドル(資料代を含みます)
参加費は、下記のURLから送金ください
https://digest.culturalnews.com/?page_id=15086
第25回ロサンゼルス・オンライン「源氏物語講座」の概要
前回は、中の君は、宇治に自分を連れて行くように薫に頼むが断られる。薫、自らの中の君に対する感情を抑えることができないで、中の君の袖をとり彼女に迫るが、彼女が懐妊の帯を結んでいるのを知って、それ以上、手を出さないで、朝、わが家に帰る。薫の移り香が中の君の着物についていることで、匂宮に二人の中を疑われる。また、自分の思いを抑えきれない薫が、中の君を二条院に訪ねる。中の君は、薫の自分に対する思いをそらすために、大君によく似た腹違いの浮舟がいることを話す、というところまで、読んできました。
今回は、宇治を訪れた薫が、弁の尼から、浮舟の誕生から、母とともに義理の父について陸奥や常陸で成長したことを聞く。中の君が男児を出産し、明石の中宮、天皇、右大臣夕霧、薫らが盛大な産養を行う。中の君が二条院の匂宮の奥方として広く認知される。薫と女二の宮と結婚する。押しつけられ、断り切れなかった結婚で、薫、女二の宮への愛情をあまり感じることができない。
亡き大君への思いがさまよう薫を呼んでいきます。
この後、宇治に出かけた薫が、初瀬詣で帰りの浮舟立ちと出合い、浮舟を覗き見て、亡き大君そっくりの浮舟に心を惹かれる、その場面は次回とします。