2021 / ロサンゼルス:「高齢者を守る会」の10月議事録の抜粋=サクラ中間看護施設の近況

2015年、ロサンゼルスでは、Keiro Inc が、敬老引退者ホーム、敬老中間看護施設(ICF), 敬老ナーシング・ホーム(2カ所)を、サンディゴに本社を置くパシフィカ社に売却したことにより、これらの施設の入居者の権利を守るため「高齢者を守る会」(Koresha Senior Care & Advocacy)=非営利団体=が設立されました。

その後、敬老引退者ホームはサクラ・ガーデンズに、敬老中間看護施設(ICF)はサクラ中間看護施設 (ICF) に、敬老ナーシング・ホームはケイアイ・ナーシング・ホームに名称が変更されました。

「高齢者を守る会」10月の月例会議事録(10月6日)からの抜粋

2.サクラICFの近況報告。

7月末には、サクラICFの居住者は6人へと減った。その7月末、残った居住者およびその家族宛てに、パシフィカ社より譲歩案が届いた。パシフィカ社が定めた閉鎖期日の8月23日までにサクラICFを立ち退き、同じ構内にあるサクラ・ガーデンズのアシステッド・リビングへ移るのであれば、サクラICFで払った居住費と同じ額で住めるよう特別な計らいを施すというものだったのだ。
既報の通り、この特別な計らいには、今年の12月31日(後に来年の2月28日へと変更)までの期間、或いはメディキャル・ウェーバーに認可されるまでの期間という二つの条件を伴っていた。

これも既報のことだが、メディキャル・ウェーバーは施設そのものと居住者の方々が認可されなければならない。ところがメディキャル・ウェーバーというものは、その時その時のワクが決められているという。現在はそのワクが空いてないため、それが空くのを待たなければならないそうだ。

そのようなタイミングに、ビバリー伊藤前サクラICF責任者よりマイケル登地にメールが届いた。マイケルの母上(最後の最後にサクラガーデンズ・アシステッドリビングへ引っ越した6人の内の一人)の安否を問う連絡だったという。一つ断っておこう。「前―――」と書き記したのは、サクラICFが閉鎖したため、ビバリー伊藤氏はパシフィカ社を退社されたそうだ。

マイケル登地が上記の事情を説明したところ、伊藤氏の答えは、「では昔の上司にその詳細を伝えて、2月28日の期限を延ばすよう懇願してみる」ということだったらしい。ありがたいことである。伊藤氏の善意に期待したい。

3.ケイアイ施設での新型コロナの被害状況(10/5/2021現在の累計)
…………………………………………………居住者    職員
ケイアイL.A.(ベッド数 約300)
感染者                                  242       180
死者                                     108           0

サウスベイ・ケイアイ(ベッド数 約100)
感染者                                    91           66
死者                                     18          0

というDr. 入江よりの報告があったが、続いて次のような説明が付け足された。パシフィカ社が新型コロナ感染者を引き受ける指定施設になったのは2020年の6月であった。その一番大きな理由は、パシフィカ社が新型コロナ感染者を引き受けると、通常の居住者に比べ4倍の支払いを得ることができるからであると説明された。