
2021ベスト女優賞に沖縄の仲田幸子さん(89歳)が発表された日本映画祭ロサンゼルス。ハリウッドの劇場で(写真提供は日本映画祭ロサンゼルス)
日本映画祭ロサンゼルス2021(10月4日 – 10 日)の受賞作品の一覧
死んで幽霊になった本人の役を熱演した喜劇の女王 米国の映画祭で最優秀主演女優賞に!
映画「なんくるないさぁ劇場版」で主演を務めた沖縄喜劇の女王・仲田幸子さんがアメリカで開かれた日本映画祭で最優秀主演女優賞に輝きました。
日本時間の10日11日にロサンゼルスで開かれた日本映画祭ロサンゼルス (Japanese Film Festival Los Angeles) で、ノミネートされた29作品のうち「なんくるないさぁ劇場版」で主演を務めた仲田幸子さんが最優秀主演女優賞に選ばれました。
幸子さんが本人役を務めた「なんくるないさぁ劇場版」は幸子さんが死後、恋人に会うため幽霊となって現れ周囲を巻き込んでいく恋愛喜劇で、なんと幸子さんのシーンはアドリブで撮影されました。
芸歴73年で映画初挑戦だった幸子さんが喜びを語ってくれました。
▽仲田幸子さん 「何も断らないでチャレンジしたのが良かったね。89歳まで舞台に立ててるのは沖縄県民のおかげだから、本当に心から感謝している。こんな賞をもらうっていうこともみなさんのおかげさ」 また映画はベストコメディアワードに選ばれました。
(沖縄テレビ 配信 2021年10月11(月) 19:40)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2f964dfa51a86d1fb5a152bc900321e70fc9f05
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(カルチュラル・ニュース編集長、東 繁春) 映画「なんくるないさ」の撮影が始まったのは2018年の春、まだ首里城が燃える半年ほど前。沖縄がインバウンドで賑わっていた時期。撮影が終了したのは2020年の4月、コロナ禍によるロックアウトが取りざたされたころ。映画の最後の場面で大勢が踊るシーンが撮影された、翌日から沖縄で緊急事態宣言が発令され、撮影ができなくなった。映画「なんくるないさ」は、幸運にもギリギリで撮影が終了できた。
日本映画祭ロサンゼルス(JFFLA)のハリウッド劇場上映では、仲田幸子さんの孫で、映画の中でも、幸子さんの幽霊を演じる仲田まさこさんが舞台挨拶をし、ベスト女優賞の受賞では、幸子さんに代ってまさこさんが、受賞を受け取った。