板橋恵理のカリフォルニア人間観察:ワクチン接種を受けましたか?

2021年2月11日、ロサンゼルスにて、板橋恵理

ワクチンが医療関係者や六十五歳以上の人達を優先に出回り始めてから一カ月以上経った。そのせいか 最近人々の交わす挨拶に、  「ワクチン接種を受けましたか?」 が加わったようだ。

先日も郵便局で列に並んでいたとき、  前にいた人が携帯で相手にワクチン接種を受けたか聞いていたのが耳に入ってきたし、   旦那も散歩の途中、  すれ違った人達が同じことをお互い聞いていたのを耳にしたそうだ。   六十五に達してないが、  病院でボランティア活動をしている知人からもワクチンを受けたとの連絡があったし、  六十五歳を過ぎている友人数人からのメールでも、 「ワクチン受けたよ!」 と報告があった。  例え書面と言えど、  「!」 の感嘆詞やら絵文字が占めているメールを読むと相手の嬉しさが伝わって来るようで、  「あー、  これでひとまずは安心したんだろうな」 と思う。  ワクチンは今回のコロナ用だけでなく、  インフルエンザ、  破傷風、  水疱瘡、その他色々あるが、   今はただ単に 「ワクチンを受けましたか?」、  「接種しましたか?」のみで話が通じてしまうくらい、  皆が待ち焦がれていたものだ。

ワクチンは現在ファイザー (Pfizer)とモデルナ (Moderna) 製と二種類が使用されており、  赤ちゃん用品で有名なジョンソン & ジョンソン (Johnson & Johnson) 製のワクチンは承認待ちだ。  承認され次第、  今月末、  又は三月早々即調達される予定だそうである。

ファイザー製のワクチンは九十パーセントの効果があると言われ、   二回接種を要し二回目は二十一日経った日に行われる。  ワクチンはマイナス七十度 (℃)の環境下で保管されなければならず、 管理が厳しいようだ。

モデルナのワクチンは九十四パーセントの効果を持ち、  やはり二回の接種制で二回目は二十八日後だ。  マイナス二十度 (℃) の管理で、  ファイザーよりかは厳しくないが、  今まで軽症だが副作用を起こした人達のケースが報告されている。

現在承認待ちのジョンソン & ジョンソンのワクチンは、  ファイザーやモデルナと違って 接種は一回のみで、  厳しい冷凍保存も不要だが、  効果は七十パーセントだそうである。  調達、 管理、  そして早さからすると政府にとって一番コストも低いワクチンになるので、  承認されたら将来使用数も多くなるのではないだろうか?    残りの一般市民に届くワクチンの多くももしかしたらジョンソン&ジョンソン のものかもしれない。

日に日に変わるが、  今現在の情報に依れば三月初旬より学校や教育関係者、  食料品店員、 警官、   救急隊、  消防署員がワクチン接種対象となり、  中旬より更に持病のある人達が加わるそうだ。

旦那も私も六十五ではないが、  先日旦那が近所の人との立ち話でワクチン接種を受けたか聞かれたそうで、   「ワクチンは早く受けたいけど、僕六十五に見えたのかな?」 と苦笑していた。  ワクチンがもっと出回るようになれば、  人々の会話は、 「どこ製のワクチンを受けましたか?」 に変わるのかもしれない。  又早くそうなって欲しいと考える今日この頃である。

板橋恵理=関東地域で生まれる。家族の転勤と学校のため、幼年期から現在にいたるまで、日本ーヨーロッパー日本ーアメリカで生活する。現在は、アメリカ人の夫と老猫とロサンゼルスに在住している。趣味のひとつである太鼓にはまり、5年がたつ。老猫の名前もタイコ。

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