ミシガン州の日本企業団体と文化団体が1万2000ドルを熊本県球磨川流域の被災地に寄付

熊本県球磨川流域(2020年7月4日)

 

2020年7月3日から降り始めた豪雨によって、7月4日には、熊本県南部の球磨(くま)川流域(人吉市から八代市の間)に甚大な被害をもたらしました。しかし、コロナウイルス感染を防ぐため、熊本県外からのボランティアを受け付けないという行政方針が出たため、ふだんでも人口の少ない球磨川流域の復旧作業が大きく遅れていました。

ちょんまげを付けた角田寛和さん(右)と熊本県球磨村神瀬の神照寺・岩崎哲秀住職

千葉県柏市に住む角田寛和(つのだ・ひろかず)さんは、2011年3月の東日本大震災から頭にちょんまげをつけて、被災地に駆けつけボランティア活動をしています。角田さんの災害支援ボランティア活動は、角田さん個人ができることを基本に、いっしょにボランティアをやることを呼びかける、これまでにないスタイルとなりました。角田さんは、「ちょんまげ隊長ツン君」と名乗り、大きな災害が起こるたびに、日本全国を駆け巡ってきました。

熊本県球磨川の氾濫で被害の大きかった球磨村神瀬(くまむら・こうのせ)地区

7月豪雨による球磨川地区は、人口の少ない地域で、行政の復旧作業もなかなか届かず、まだ、このような大災害が起こると、全国から多数の民間ボランティアが来るのですが、今回はコロナ感染を防ぐため、熊本県外ボランティアが入れない状態になり、また、熊本県内のボランティアも少なく、復旧作業が大幅に遅れていました。

 

8月に球磨川現地に行った角田さんが、オンライン会議で、球磨川地区への支援を呼びかけていたところ、この呼びかけが、デトロイト日本商工会の顧問で、Japan Cultural Development主幹の大光敬史(おおみつ・たかし、ミシガン州在住)さんに届きました。

リモート講演会「あるボランティアの活動 現地でもできること・遠くでもできること」

日本時間、8月30日、日曜日、午前9時=米国東部時間、8月29日、土曜日、午後8時に、デトロイト日本商工会とJCD共催によるリモート講演会「あるボランティアの活動 現地でもできること・遠くでもできること」が行われ、日本と米国から約80人の参加がありました。

リモート講演会のYouTube ビデオhttps://youtu.be/we0ncPiI1Xk

角田さんによる球磨川被災地のようすがリモート講演会でミシガン州に伝えれれらると、デトロイト日本商工会とJCDによる募金活動が始まり、10月21日までに寄付金1万2,140ドルが集まりました。

 

ミシガン州の大光さんは、10月7日に初めて、球磨川地域の被災地3カ所を訪れ、11月22日には、寄付金の目録をもって、再び、被災地を訪れました。

 

以下は大光さんからのレポートです。

 

2020年10月7日に軽めのボランティア活動を やった後、ツン(角田寛和)さんの仲間らと地域の被災状況 や復興状況を回ってきました。被災から3ヶ月が 過ぎたにもかかわらず、復興が進んでいない状況 は残念ですが、コロナ禍で難しい状況です。

水没した人吉市の高野寺の写真と支援の呼びかけ(拡大写真をこのブログの最後に掲載しています)

熊本県人吉市の高野寺・六角堂

デトロイト日本商工会からの寄付目録を披露する人吉市の高野寺・味岡戒孝住職

1)人吉(ひとよし)市の高野寺(こうやじ・味岡戒孝住職)〒868-0008 熊本県人吉市下青井町47番地   www.koyaji-temple.com

復旧は檀家さんや地域の支援が比較的早く入 り、本堂の復旧が進んでいました。しかしそれ以外はまだ手つかずです。住職の味岡さんご家族の努力もあり、境内で地域の皆さんを支援するようなイベント(炊き出し配給、子供向け紙芝居 等)を毎週 やられています。そこには福島や各地からNPO 団体が支援に駆けつけています。

人吉市下新町の家城(いえき)町内会長宅で災害体験を聞く大光敬史(おおみつ・たかし、左)さんと家城(中央)さん、人吉市の市会議員・西さん

デトロイト日本商工会からの寄付目録を披露する人吉市下新町・町内会の家城(いえき)会長(左)と人吉市市会議員の西さん

人吉市下新町町内会からデトロイト日本商工会への感謝状(拡大写真をこのブログの最後に掲載しています)

2)人吉市下新町(しもしんまち)町内会(家城=いえき=会長)   〒868-0033 熊本県人吉市下新町356

こちらも球磨川氾濫でかなり被害を受けた地域 です。この町内会長の家城さんは、被災翌日か ら「しんばば便り」という水害ニュースレターを 毎日出版し町民に配布されてました。自らも自宅を開放して県外からのボランティアを受け入れて、早期の復興を仕掛けられました。70歳にも関わらず災害ゴミの撤去などに必要な重機免許も取られ、自らが出来ることを率先して進められていました。

熊本県球磨川の氾濫で被害の大きかった球磨村神瀬(くまむら・こうのせ)地区

デトロイト日本商工会からの寄付目録を披露する球磨村神瀬地区・神照寺の岩崎哲秀住職(左)と千葉県柏市からの災害ボランティア角田寛和さん、ニックネーム「ちょんまげ隊長ツン君」

3)球磨村神瀬 (くま・むら・こうのせ)神照寺(しんしょうじ・岩崎哲秀住職)〒868-6204 熊本県球磨郡球磨村神瀬甲1132

今回の球磨川氾濫被害で最も奥地にあり、被災 直後3日間の完全孤立し、強制避難区域に指定さ れ2ヶ月以上も断水が続いたそうです。神照寺の住職岩崎さんとその妹さんは、軒まで水が浸かり屋根に取り残された住民を保育園で使っていた箱型プールを舟のように使って救出したそうです。岩崎住職曰く、元々、球磨村は日本人の所得ワースト1位の森林地帯であったので、今回の災害で追い打ちをかけられ ているとのこと。今ボランティアの方はこの地区に足を運んでいます。

水没した人吉市の高野寺の写真と支援の呼びかけ

人吉市下新町町内会からデトロイト日本商工会への感謝状