2014/写真展「ヒロシマ/波路上 苦難を味われた地蔵尊」気仙沼市の地福寺で、8月14日から17日
広島の写真家・清水顕さんの写真展「ヒロシマ/波路上 苦難を味われた地蔵尊」が8月14日から17日、宮城県気仙沼市波路上(はじかみ)牧44の臨済宗「地福寺」で行われます。 jifukuji.blogspot.com
広島の被爆地蔵を撮り続けている清水さんが、昨年11月に津波の被害にあった地福寺で、住職の片山秀光先生とお会いしたことがきっかけです。
8月14日から17日の間に気仙沼にお出かけになることがありましたら、また、用事を作られておでかけください。
カルチュラル・ニュース編集長 東 繁春
1945年8月6日午前8時15分、アメリカのB29爆撃機により投下された一発の原子爆弾で、広島は一瞬にして灰燼と化しました。
数千度の熱線で灼かれ、75年は草木も生えぬと言われましたが、あれから69年、広島は立派に蘇っています。
一家全滅で無縁となったお墓や散乱した墓石はきれいに整えられ、今も誰かが花を手向け、また誰かが香をともしている風景があります。
人々は砕け散った地蔵を寄せ集めて修復し、守り続けて来ました。
しかし、守っていたついもりの被爆地蔵ですが、実はこの物言わぬ証言者達に、私たちはじっと見守られていたのではないかと思います。
また、2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震と大津波により、根こそぎ破壊され多くの尊い命が失われました。
この地の地蔵尊も誠に痛ましい姿に変わり果てています。
苦しみや悲しみを全て受けとめて、町のそこかしこに黙って佇んでいるお地蔵さん。この、共に苦難を味わったお地蔵さんの導きで、ここにご縁を深めたいと思います。
合掌
(ヒロシマ地蔵21点、地福寺の周り15点と広島の地図で構成します)