全米日系人博物館が A Taste of Homeオンライン・プログラムを開始、11月15日から

在LA総領事館と共に、日系アメリカ人の食文化に関する
オンラインプログラム「A Taste of Home」シリーズを開始

全米日系人博物館は、11月15日(日)より、日系アメリカ人の食文化をたどるオンラインプログラム・シリーズ「ア・テイスト・オブ・ホーム(A Taste of Home)」を開始します。

これは在ロサンゼルス日本国総領事館の支援を得て行うもので、11月、12月、1月の3回にわたって実施します。

慣れ親しんだ味ほど、自分の家だと感じさせてくれるものはありません。長い歳月にわたり、日系人たちは創意工夫と粘り強さを通して、ふるさとの味を移住先の食 卓に届ける方法を見つけてきました。この第1回のプログラムでは、初期の日本人移民が伝統的な日本食を、新たな土地でどのように変容させていったのかを探ります。

「今回のシリーズは、食文化の継承という視点を通して日系アメリカ人の歴史と日本との関係を見る興味深い体験となるでしょう。困難な時代、重要な食材の調達が難しくても、食の伝統を維持することは、日系アメリカ人の生活の中心となり続けてきました。

総領事館といたしましても、日系アメリカ人の体験と、人々を結びつけてきた食が果たす大変重要な役割に関する特別なプログラムを支援し、米国の皆さんにこの興味深いストーリーをご紹介できることを大変うれしく思います」と武藤顕在ロサンゼルス日本国総領事。

11月15日(日)に開催する第1回のテーマは「日系アメリカの味の誕生(Building the Flavors of Japanese America)」。食文化史を専門の一つとするUCLAヴァレリー・マツモト教授による初期の日系移民の食の歴史、またそれらの食文化が現在の日系人の食にどう影響しているかといったレクチャ2ーのほか、当館のコレクション・マネージャーでキュレーターのクリステン・ハヤシが、当館の収蔵品の中から初期の移民たちが使っていた料理道具やレシピを紹介します。さらに料理研究家でデザイナーのアズサ・オダさんが日系人の食に欠かせない「おむすび」の料理デモを行います。

「当館は在ロサンゼルス日本国総領事館の支援を得て、このプログラムを実現できることをうれしく思います。食べ物は、歴史や伝統、文化をより深く理解させてくれます。日系アメリカ人のコミュニティーは、お正月をはじめとする祝日の食事など伝統的な日本食を伝えてきましたが、その歴史は広くは知られていません。総領事館とのこのパートナーシップは、当館そして日系アメリカ人コミュニティーが日本との関係を強化する上で大切なものになると確信しています」と全米日系人博物館館長&CEOのアン・バロウズ。

第2回は12月13日(日)の予定で、日系アメリカ人のお祝いの食事がテーマ。第3回は来年2021年1月17日(日)に、日系アメリカ人の食とレストランをテーマに開催を予定しています。

  • シリーズ「ア・テイスト・オブ・ホーム(A Taste of Home)」

第1回「Building the Flavors of Japanese America
日時:11月15日(日)午後2時〜午後3時30分
予約先:http://www.janm.org/events/
参加費:無料(要予約)

※プログラムは全て英語で行われます

■全米日系人博物館 概要

ロサンゼルスのリトルトーキョーにある全米日系人博物館は、非営利の博物館として1992年に開館しました。日系アメリカ人の歴史と経験を伝えていくことにより、アメリカの人種や文化の多様性に対する社会的理解と認識を深めていくことをミッションとしています。

現在、当館はCOVID-19感染拡大防止のため臨時休館しておりますが、この「ア・テイスト・オブ・ホーム」シリーズをはじめ、さまざまなプログラムをオンラインで開催しています。ぜひ当館のウェブサイトをご覧ください。

100 N. Central Ave., Los Angeles, CA 90012
Web: http://www.janm.org