お知らせ:9月14日の「ロサンゼルスのビデオ会合」に世羅博昭先生が生出演されます。

ロサンゼルスのビデオ会合
9月14日、4:00PM – 5:00PM(ロサンゼルス時間です)
下記のURLからZoom Meeting に参加できます。
https://us02web.zoom.us/j/81527155797?pwd=VGRKUlgySUROektMb0ZFcXN2c0hhUT09

https://zoom.us からも参加できます:今回のMeeting IDは
Zoom Meeting ID:  815 2715 5797
Passcode: 000555

(Meeting IDは毎回、変わります)

ビデオ会合で、お目にかかりましょう。

(カルチュラルニュース編集長、東 繁春)カルチュラルニュースは、7月から、毎月一回、広島市在住の国語教育者、世羅博昭先生を招いて、ビデオ講義「世羅先生と古典を読む会」を開催しています。今回のテーマは「源氏物語」です。

世羅先生は、現在、79歳、国立・鳴門教育大学名誉教授で、20年間の高校教師、22年間の大学教授時代をとおして、日本の古典文学を教え、学習指導研究の第一人者です。

カルチュラルニュースは、「古典文学の楽しみ」をテーマに世羅先生のビデオ・インタビューを、9月9日に行いました。14日の「ロサンゼルスのビデオ会合」では、この世羅先生ビデオ・インタビューを参加者と一緒に視聴します。

1956年4月に、広島県立向原高校に入学した世羅博昭少年は、高校2年生のとき、「源氏物語」に出会い、日本の古典文学に興味をもつようになりました。しかし、将来は、高校・世界史の教師になろうと、考えていました。ところが、10歳上の従兄から、柳川先生(向原高校の国語教師)から「源氏物語」の授業を受けて、古典に興味を持つようになったので、国語科教師になったほうが、よいというアドバイスを受けて、高校3年8月に、広島大学の文学部・国語国文専攻を受けることに決心します。受験勉強は、受験参考書をつかって「更科日記」と「つれつれ草」を全部読むことでした。

世羅少年は、1959年4月に、広島大学文学部・文学科・国語国文専攻に入学します。当時の広島大学は、広島市内の千田町に本部キャンパスがあり、1、2年生が通う教育教養部は、宇品にありました。広島大学は、東広島市に移転して、現在の宇品キャンパスは、広島大学の付属学校が使用しています。

教養部時代の世羅青年は、森田武(もりた・たけし)先生の源氏物語の講義を受けます。「帚木」(ははきぎ)「夕顔」「若紫」の巻を学びました。 森田先生は、同じ広島大学の土井ただお先生の一番弟子で、土井先生は、キリシタン語学の研究者でした。キリシタン語学は、ポルトガル人宣教師が日本にやってきた16世紀後半に作られた「日ポ辞典」(日本語ーポルトガル語辞典)を研究する学問です。

世羅青年は、広島大学教養部の時代からすでに文法に重点をおいて「源氏物語」を読んでいく世界に入っていたのでした。社会が変わると、ことばも変わっていきます。平安時代後期、院政時代から、日本語のスタンダードは、貴族のことばから離れていきます。鎌倉時代になると、武士階級が、より力づよい表現を使うことによって、平安貴族とは違う日本語を作り上げて行くのです。現代の日本語には、平安時代のなごりは、あまりないのですが、鎌倉時代には、現代日本語の源流といえる変化が起こっていたのです。そして、その次に日本語が大きく変化するのは江戸時代です。

インタビュー後半は、世羅青年の大学生活から離れて、日本語の歴史的変化の話になってしましました。次回は、再び、世羅青年の大学生活にテーマをもどしてインタビューします。

(カルチュラルニュース編集長、東 繁春)

カルチュラルニュース・カルチュラルニュース協会・共催
世羅博昭先生(国語教育者、広島市在住)と「日本の古典文学を読む」会
2020年9月16日(水曜日)午後6時から8時まで(ロサンゼルス時間)
2020年9月17日(木曜日)午前10時から12時まで(日本時間)

ビデオ会議アプリ Zoom を使い、広島とロサンゼルスを結ぶビデオ講義を行います。
参加費:30ドル(資料代を含みます。初めての方は、無料で講義を体験できます)
詳しくは、https://digest.culturalnews.com/?p=15287 をご覧ください。