2014/ハリウッドで現代日本演劇を英語上演、6月6日から29日
From Kuro Productions
舞台Vengeance Can Wait”乱暴と待機”
Underground Theatre, 1314 North Wilton Place, Los Angeles, CA 90028
Ticket: $15
上演予定日
June 6, 8 pm
June 7, 8 pm
June 8, 2 & 8 pm
June 13, 7 pm
June 14, 2 pm
June 15, 1 pm
June 18, 8 pm
June 21, 3 pm
June 22, 7 pm
June 27, 5 pm
June 28, 5:30 pm
June 29, 3 pm
Kuro Productions:アメリカ、アジアで活躍する女優/歌手、Yukari Blackの元に集まった日本人のアクターが、演技を通して、日本の心、文化、歴史などを世界へ発信していくプロダクション。
Vengeance Can Wait: Kuro Productionsでの最初の作品。 「劇団、本谷有希子」で2005年に東京で公演された。日本語の脚本をKyoko YoshidaとAndy Bragenが英訳、アメリカでは2008年Queens TheaterでAsian Americanキャストで初演。日本人監督、日本人キャスト3人でのアメリカ公演は今回が初めてとなる。Kuro Productionsは、この作品でHollywood Fringe Festivalに参加する。
Hollywood Fringe Festival: 毎年6月にHollywoodで行われる小劇場のFestival。舞台芸術の世界で表現の自由を祝おうという思想で始まった。様々なアーティストに開かれたこのFestivalは、多様で最先端の観点を世界に提示して行くことが可能である。さらに、色々なジャンルでの賞レースも行われる。
この舞台をアメリカで公演する意義: 日本人の俳優が、アメリカの作品ではなく、日本の舞台作品を英語で上演するということで、日本人である私達にしかできない、文化交流の架け橋となる。古風な日本文化ではなく、奇才、本谷有希子の作品を通して現代の日本人の姿を届ける。
あらすじ:二段ベッドが置かれた、陰気な借家に同居する奈々瀬と“Daddy”英則。奈々瀬は家にこもり、「あの日」から笑顔を見せなくなった“Daddy”を喜ばせるため日々「出し物」のネタを考えながら、英則からこの世で最も残酷な復讐をされる日を待ち続けている。一方、英則はそんな奈々瀬を屋根裏に潜り込んでは覗く、という行為を繰り返していた。そこへ英則の同僚、番上が訪れ・・・・
客層: 日本文化(アニメ、映画、食文化)に興味のあるアメリカ人。舞台やアートが好きなFringe Festivalの観客、出演者。ロサンゼルス在住の日本人。
この舞台のセールスポイント: クリント・イーストウッド監督の映画に出演した女優ユカリブラックが、アメリカで演出家デビュー。山根役のJoseph Leeは、映画、コマーシャルなどで活躍し、アジア系俳優として注目されている。奈々瀬役の出田詩織は、日本の人気俳優、北村一輝とハリウッド映画で昨年共演した。番上役の番匠巧は、先日、日本のテレビでアメリカで活躍する俳優として紹介された。梓役の小村幸代は、劇団在籍中に最優秀演技賞、最優秀洋舞部門賞を受賞。
作者:本谷有希子 日本の劇作家、演出家、女優、声優、小説家。 1979年、石川県白山市に生まれる。上京後、ENBUゼミナール演劇科に入学、松尾スズキのクラスに在籍する。卒業後、大人計画の舞台にも出演。1998年、アニメ『彼氏彼女の事情』で声優デビュー。 2000年9月、「劇団、本谷有希子」を創立。劇作家・演出家としての活動を開始する。2002年、『群像増刊エクスタス』に「江利子と絶対」を発表し小説家デビュー。2005年には、小説『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』が第18回三島由紀夫賞候補となる。その後も、『生きてるだけで、愛。』で第135回芥川龍之介賞候補、『遭難、』で第10回鶴屋南北戯曲賞を史上最年少で受賞、『生きてるだけで、愛。』が第20回三島由紀夫賞候補、『遭難、』で第21回三島由紀夫賞候補、「幸せ最高ありがとうマジで!」第53回岸田國士戯曲賞を受賞、「あの子の考えることは変」で第141回芥川賞候補、『ぬるい毒』で第24回三島由紀夫賞候補、第145回芥川賞候補、第33回野間文芸新人賞受賞、『嵐のピクニック』で第7回大江健三郎賞受賞した。
演出:Yukari Black 3歳の頃から女優、歌手、ダンサーとして舞台に立ち、9歳からは自ら脚本と演出を手がけるようになる。玉川大学にて舞台芸術の学士取得。アメリカと日本で様々なスタイルのパフォーマンスを繰り広げてきた縁は3つのactorsʼ unionに在籍するHollywoodでも特異な日本人女優である。彼女のアメリカでの舞台出演歴は”王様と私”のLady Thiang、Stephen Sondheimの”Follies”のSolange La Fitte、”Nadeshiko”のSakikoなどに代表される。映画では”硫黄島からの手紙”、”父親達の星条旗”において、アカデミー賞受賞監督のClint Eastwoodの作品に出演を果たしている。さらに、映画や様々な日本文化イベントのプデュースを手がけており、自身のオリジナルCD”TYT” (tytmusic.com)もリリースした。近年、演出/演技指導に復帰し、このVengeance Can Waitでアメリカでの演出家デビューとなる。
キャスト:
Joseph Lee ジョセフは、インディアナ出身の若手注目株のハリウッド俳優である。また、画家としても、積極的に大胆な創造世界を繰り広げている。Playhouse Westではハリウッド俳優Jeff GoldblumからMeisner Techniqueの指導を受けている。彼の出演歴はMcDonalds, Toyota, Raybanなどに代表されるコマーシャル、映画では”Lions”、“The Devil and Joe Nobody”、さらに”Davil’s PA”, “No Longer a Virgin” など様々な舞台に主演するなど多岐に渡る。今年は、Asian American Pacific Film Festivalに参加することも決まっている。
Shiori Ideta 長野県で生まれ育った出田は、彼女の芸術への尽力によりアメリカ進出を果たすこととなり、さらにthe University of California, BerkeleyにおいてTheatre and Performanceの学士を獲得した。大学を卒業してからは日本、アメリカの様々な映画・舞台・コマーシャルで主演を果たしている。2005年のKBS京都のホラードラマ”連鎖階段”でスクリーンデビュー、その後エミー賞受賞俳優のNeil Patrick Harrisと”Delusion”で共演、”Drip”ではサンフランシスコのthe 15th ScaryCow Film Festivalのthe Member’s Awardを受賞した。”Heart Mountain”では2013年にRegional Kennedy Center/American College Theatrefestivalに200作品の中から選ばれた。
Yukiyo Komura 監督/脚本/俳優/声優である父、小村哲生の元に長女として生まれ、幼い頃から舞台演劇に触れる。自身も女優を目指すようになり、劇団若草に所属。劇団在籍中には最優秀演技賞、最優秀舞踊部門賞を獲得した。
学習院大学を卒業後、単身アメリカに移り住み、UCLA ExtensionでFilmand TV制作について学ぶ。卒業後は幸運にもHollywood女優Lauren Velezのアシスタントとなり、様々な舞台や映画の製作にも従事、彼女と撮影現場を共にすることで自身の演技の幅を広げていった。MeisnerTechniqueをJoanne Baron D.W. Brown studioにて習得、その後コマーシャル、映画、舞台など様々なジャンルで活躍している。2014年に出演したshort film “The Chest”はsundance film festival へ出展する。
Takumi Bansho 番匠は大阪生まれの俳優/歌手/ダンサーである。大阪府で生まれ育ち、パフォーマーとしてのデビューを日本で果たす。2009年に世界に通用する俳優/歌手になるためロサンゼルスに移り住み、”Take Me Out”、”The Importance of Being Earnest”、“Heart Mountain”、”Down in theValley (Opera)”、”Act Without Words”などの舞台に出演。映像では、MyTwo Black Girlfriends (WebDrama)、TOYOTA (Commercial)、Queensof Stone Ageのミュージックビデオに出演を果たしている。CSULBにおいてTheatre Actingの学士を獲得、Alexandra BillingsのもとでMethod Acting (Lee Strasberg and Uta Hagen)を学ぶ。