2017/デトロイト美術館に、日本ギャラリーがオープンしました、11月4日

デトロイト美術館の日本ギャラリー(Photo by Detroit Institute of Arts)

デトロイト美術館の日本ギャラリー(Photo by Detroit Institute of Arts)

ワシントンDCのナショナル・ギャラリー、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ボストン美術館、シカゴ美術館に次ぐ、米国5大美術館のひとつデトロイト美術館に、2017年11月4日、日本ギャラリーがオープンしました。

2013年のデトロイト市の財政破綻問題を乗り越え、デトロイト市の運営から独立したデトロイト美術館の最初の大プロジェクトが、アジア・ギャラリーの開設です。

デトロイト美術館には、アジア美術品が多く所蔵されているのですが、これまでは、十分な展示スペースが確保されていませんでした。

今回オープンした日本ギャラリーは、1年後にはアジア・ギャラリー(中国、韓国、インド)に組み込まれます。今回の日本ギャラリーの展示は、2018年4月までの期間で、その後、アジア・ギャラリー全体を作る工事のため、一時閉鎖されます。アジア・ギャラリーの完成オープニングは2018年12月の予定です。

デトロイト美術館の日本ギャラリーに入ると、現代美術作品「繰りーチャー」と兜が展示されています。(Photo by Detroit Institute of Art)

デトロイト美術館の日本ギャラリーに入ると、現代美術作品「繰りーチャー」と兜が展示されています。入口の両脇には Japan Cultural Development が寄贈した現代作家Miya Ando の作品 Kumo Cloudsが展示されています。(Photo by Detroit Institute of Art)

デトロイト美術館の日本ギャラリーは、統一テーマ「静と動ー日本美術」のもとに構成されています。

日本ギャラリーに入って、まず、目に入るのが、1600年代の兜と、現代作家・今野朋子(バンコック在住)の「クリーチャー」(生き物・2015年制作)です。そして、この2つの作品を包み込む「静と動-日本美術」という日本語表示が現われてきます。

正面の見えるのが鈴木其一の「葦に群鶴図屏風」です。(Photo by Detroit Institute of Arts)

正面の見えるのが鈴木其一の「葦に群鶴図屏風」です。(Photo by Detroit Institute of Arts)

足を進めると、目に前に鈴木其一(すずき・きいつ、1795-1858)の「葦に群鶴図屏風」(あしに・ぐんかくず・びょうぶ)(1800年代作成)の六曲一双(ろっきょく・いっそう=6枚一組の屏風のセット)の屏風が壁いっぱいに展示されています。

Detroit Institute of Arts Japan Gallery Interactive Tea Ceremony Table

デトロイト美術館のインターアクティブ茶道テーブル(Cultural News Photo)

茶の湯における静と動:日本ギャラリーの真ん中に、デジタル・パネルに覆われたテーブルが置かれています。これは、インターアクティブ茶道テーブルと言われ、3人が向かい合って座り、茶道のお手前がテーブル・スクリーンとナレーションによって説明されます。実際の茶碗の重量と手ざわりが感じられる、3Dプリンターで作られたレプリカ茶碗を手にとって、茶道の解説を聞きます。

茶道テーブルの隣には、実際のお手前で使う茶器が展示されています。また壷もとなりに展示されています。

茶道テーブルに隣接する壁には「松風のフウフウたるを 釜の中に聞て 世上の念慮をわする 沢庵宋彰」の歌が、日本語原文と英訳で掲示されています。

床の間には酒井抱一の「雪月花・松に雪図」の掛け軸と尾形光琳の硯箱(右端)が展示されています。(Photo by Detroit Institute of Art)

床の間には酒井抱一の「雪月花・松に雪図」の掛け軸と尾形光琳の硯箱(右端)が展示されています。(Photo by Detroit Institute of Art)

床の間における静と動:床の間が作られていて、酒井抱一(さかい・ほういつ、1761-1829) 「雪月花・松に雪図」(1800年代作成)の掛け軸と、尾形光琳(おがた・こうりん、1658-1716)の「水牛に萩蒔絵螺鈿硯箱(すいぎゅう・に・はぎ・まきえ・らでん・すずり・はこ、1700年ころの制作)が展示されています。

松雲元慶の「羅漢像」と元慶の羅漢像300体が納められている東京・羅漢寺の写真(左側)(Cultural News Photo)

松雲元慶の「羅漢像」と元慶の羅漢像300体が納められている東京・羅漢寺の写真(左側)(Cultural News Photo)

仏教における静と動:松雲元慶(しょううん・げんけい、1648-1710) の「羅漢像」(木製、漆、1688-95ごろの作成)と、元慶の羅漢像300体が納められている東京・羅漢寺の羅漢仏の写真が展示されています。

東京・矢来能楽堂での能衣装や能面の展示の左側では、観世九こう会の能ビデオが上映されています。(Photo by Detroit Institute of Arts)

能衣装や能面の展示の左側では、東京・矢来能楽堂で撮影された観世九こう会の能ビデオが上映されています。(Photo by Detroit Institute of Arts)

能における静と動:東京・観世九皐会(かんぜきゅうこうかい)の矢来能楽堂で2017年9月に撮影されたビデオの上映と、能面と能衣装(1700年代)が展示されています。

左側の掛け軸が、中林竹洞の「霧山水図」(Photo by Detroit Institute of Arts)

左側の掛け軸が、中林竹洞の「霧山水図」(Photo by Detroit Institute of Arts)

日本画における静と動:中林竹洞(なかばやし・ちくとう、1776-1853)の「霧山水図」 (1800年代の作品)が展示されています。