2016/ゲッティー・センターの「敦煌莫高窟とんこう・ばっこうくつ」展で日本の仏教美術の原点を発見しました

敦煌莫高窟のレプリカに入った西本願寺の開教使、中田和朗先生 (Cultural News Photo)

敦煌莫高窟のレプリカの中で、西本願寺の開教使、中田和朗先生 (Cultural News Photo)

6月26日、ロサンゼルス西本願寺の開教使、中田和朗先生による企画で、ゲッティー・センターを訪れ、「敦煌莫高窟とんこう・ばっこうくつ」展を見学してきました。

中央アジアのゴビ砂漠の東端に、4世紀から14世紀にかけて作られた仏教遺跡「敦煌莫高窟とんこう・ばっこうくつ」の展示がゲッティー・センターで5月7日から9月4日まで行われています。

敦煌で発掘された仏画や仏教美術の展示は、イギリスの大英博物館とフランスの国立博物館に所蔵されているものが、来ています。

みどころは、3つの窟(ケーブ)の実物大のレプリカです。非常に正確に再現された窟の内部に入ると、見ている自分がロサンゼルスにいることを忘れてしまいます。

3次元映像で、窟の中の釈迦とその弟子、如来の彫像を見る部屋もありました。

こうした映像とレプリカをロサンゼルスに持ってくることができたのは、ゲッティーが25年間にわたって、莫高窟の修復を援助してきたからでした。

ゲッティーの「敦煌莫高窟」の仏教画や彫像は、日本にある仏教画や彫像と様式が同じなので、違和感はなく、むしろ親しみを感じます。1000年前に中国ではやっていた仏教画や彫像が、敦煌に残っていて、日本に伝えられたものはその様式をくずさずに伝承されたのだと思います。

ゲッティー・センターの入場は無料ですが、駐車料金が15ドルかかります。週末は入場者が多いです。9月4日までは休館日はありませんが、開館時間は曜日によってことなりますので、下記のサイトで確認してください。

http://www.getty.edu/research/exhibitions_events/exhibitions/cave_temples_dunhuang/index.html