2014/ニューヨークのアーティストが「三陸遍路」のアイディア。ルートを決めとマップも作成中

Sanriku Henro

三陸遍路みち」の構想を話し合う駒幸夫さん(右)と芝崎恵応住職=10日、釜石市大只越町・仙寿院

震災犠牲者弔う「三陸お遍路」 60寺院つなぐ構想

岩手日報 2014年10月11日

東日本大震災から11日で3年7カ月。岩手県と宮城県北部の三陸沿岸部で、震災犠牲者を弔う寺院を結ぶ道をコー ス化して巡る「三陸遍路みち」構想が進められている。約300キロの区間にある60の寺院を紹介するマップを製作し、追悼や観光で訪れる人たちの利便を図 る。震災で多くの犠牲者を出した三陸を国内外に発信し、「祈り」を後世につなぐ。

三陸遍路みち構想は米国ニューヨーク在住の三味線奏者駒幸夫(ゆきお)さん(59)=釜石市鵜住居(うのすまい)町出身=が呼び掛けている。三味線指導で年に2カ月ほど徳島県で暮らしていることから、お遍路が四国の風土の中で身近な存在であることも構想を後押しした。

今夏から1人で寺院を訪ね趣旨を説明。岩泉町小本の宗得(そうとく)寺から宮城県南三陸町志津川の大雄(だいおお)寺までの9市町で、宗派もさまざまな60の寺院が協力を申し出た。

今冬完成見込みの「三陸遍路みちマップ」には、寺院名と写真、北からの順路などのほか、「宿坊」となる周辺の旅館・ホテルや飲食店、観光名所も掲載。英語、韓国語、中国語も併記する。御朱印を押すスペースも設け、参拝客が楽しみながらコースを巡れるよう工夫する。

「大勢の犠牲者を出した三陸を霊場として世界に発信し、訪れる人たちを温かくもてなしたい」と力を込める駒さん。鎮魂だけでなく観光面でもプラスにつなげようと、鉄道会社や旅行代理店にも協力を呼び掛ける。

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