2014/TSUKEMENという名前ですが、どうしてこういう名前になったかその由来を教えて下さい

Aurora Concert Agishi and TSUKEMEN

阿岸明子さんとTSUKEMEN

インタビュー by 阿岸明子  August 2, 2014

Q.まずTSUKEMENという名前ですが、どうしてこういう名前になったかその由来を教えて下さい。

TAIRIKU: ユニットを結成してやらなきゃいけないとなった時にやっぱり名前が必要だねってなって、僕の実家で色々紙に書いて考えていたんですけど、なかなかいいのが出ない時に、僕の父親が通りすがりまして、「お前ら何やってんだ」と。「名前を考えてるんだよね」と言ったら、「お前らはイケメンまで行かないから、その手前のツケメンぐらいでちょうどいいんじゃないか」ってどこか行ったんですね。それからいい案がでなかったので社長に「こんなこと言われましたよ。ツケメンなんて言われましたよ」って言ったら、社長がなにやら紙に書き出して何だろうと思ったら、「見てみろ。ローマ字で書いたらTAIRIKUのT、SUGURUのSU、KENTAのKEに男でTSUKEMEN。ゴロがいいじゃないかという見事な後付けもありまして。

Q.今気に入ってますか?

SUGURU: 気に入ってるというか、まあ大分慣れてきて。覚えてもらい安いですいので。特に日本では横文字で長いよりは、食べる方と一緒ですし。

Q.子どものころからミュージシャンになるつもりだったんですか?

TAIRIKU: 僕は小学校6年ぐらいまではなんにでも可能性があると信じ込んでいたので、野球選手でもサッカー選手でもなんでもなれると勘違いをしていたので、サッカー選手になりたいなと思っていました。小学校の頃は家の空き地みたいなところで放課後はひたすらボールを追ってましたね。だけど成長して、バイオリンをやってたのは周りで僕だけだったので、中学3年になった時に音大付属の高校に行こうと決意しました。

KENTA:よく意外と言われるんですが、子供の頃は音楽家になるつもりはなくて。中学まではクラシック本当は嫌いで、嫌々勉強していたんです。高校で音大付属に入って専門的な勉強をするようになって、色々な音楽を聴いて、好きになる努力をして。徐々に耳が慣れていって、素晴らしい音楽に非常に感動するようになって、演奏家になりたいなと徐々に思い始めました。高校と大学に入ってから努力したなとは思います。

大学を卒業して、先輩とかのつながりとかもありまして、どっちかというとポップス系のCDや、ドラマとか、映画音楽のレコーディングチームとしてスタジオミュージシャンをやり始めて3年目くらいに、集まってチーム結成みたいなことになりました。今でもそういうのは量は減ってきたんですがちょっとずつやっています。

SUGURU:僕は二人と違って、高校まで普通の高校に行ってて、クラシックは結構、今思うとかなりやっていたんですよ。小学校の時は友達の前で「ちょっとピアノを弾いてよ」という感じでポップスとかバラードを弾いたりとか、中高はギターと合わせて一緒にやるとか、あまりクラシックにそんなにはまっていなかったんですけど、ピアニストになれると思っていたんですよ。ただ、大学に行っていざ専門的なところに行くと、レベルの差は感じなかったんですけど、行けるなと思ったんですが、仕事がないなと思ったんですよ。

僕バスケ部をやっていたんですが、MBAしかないなと。日本ってプロだけどそんな稼げないしということに気づいたんですね。オーケストラもないので。ピアニストってどうするんだろうと。海外行ってる人しか結局できないのかなと。ピアニストになったらプール付きの豪邸建てれると思ってたので(笑)大学に入ってちょっとプロ志向がなくなった方です。ただ卒業して、演奏の場が与えられて、やりがいもありますし、やって良かったなと。すごくラッキーだなと思っています。

Q.音響やマイクを使わないで生の音でやっているコンサートですが、これはこれからも維持していくのでしょうか?

KENTA:始めはやはり大学のころから完全にベースがクラシックの考え方だったので、その感じで、ちょっと変った編成なんですけど、クラシカルなアプローチでやるっていうのは誰が決めるわけでもなく自然とそういう形でスタートしたので、それでやっていてやっぱりポップスとかジャズとか色々やっていっても、色んな人に生音だからすごく興味を持ってもらえる。ポップスだけどマイクを通さず、等身大の息遣いとか繊細な表現とかそういったものをこっちがどんどん力をつければつけるほど表現できるっていうクラシカルな良さっていうのをメンバーは大事にしています。もしもPAを入れるバージョンがあったとしても軸としてアンサンブルを皆さんに聴いてもらうっていうというのはずっと今後とも変らずにやっていきたいと思っています。

Q.実力がなければできませんね。本当に素晴らしい実力があってこういうことができるんだなあと思います。クラシックだけのコンサートというのはされないのですか?

KENTA: そうですね。今のユニットの中で気持ちがすごく強くなっているのは、ジャンルといえばオリジナル曲を中心に活動をどんどんやっていけたらいいなというのがありまして。その中でもオールジャンル、色んなお客さんがいると思うので、5年以上やってきて今のジャンルのごった煮のような感じというは面白いものだし失くす必要はないかなと思っていて、クラシックだけのコンサートいうのも企画案としては密かに思ってはいますが、それだけに変わるというのは今のところまだないですね。

その時その時やっぱりメンバーもやりたい事とか表現したい事ってそれぞれ変っていくので、そういったものを上手い事みんなで持ち寄ったりとか、話し合って方向性とかを決めていきたいと思っています。

Q.ドイツのシュツットガルト交響室内管弦楽団とのコラボレーションはどういった経緯で実現したんですか?

SUGURU:社長がこういう話があるけどどうする?と持ってきたのがシュツットガルトで、是非やれるならやりたいと。もともとは向こうが10月に日本に来る話があってそこに入れるけど、そこでちょっと参加するよりは、ドイツへ行こう行こうと(笑)

Q.    ニューヨークでライブをやられたとか?

TAIRIKU: ライブというよりは、路上でバーみたいはところでプロもアマチュアも出てるところで何曲か披露させてもらった。SUGURUはピアノがないので鍵盤ハーモニカを持って真っ赤な顔してやってました。セントラルパークとか、普通の道と、アポロシアターの前。

Q. 反響は良かったですか?

TAIRIKU:時間的にはそれぞれ30分くらいしか演奏してないんですけど、ハンバーガーを3人分おなか一杯食べれるくらいはお金を入れてくれました(笑)。

Q. LAのコンサートはどのような感じになるのでしょう?

SUGURU: やっぱり自分達の作った曲を少なくとも4割くらいは入れたいなと思っています。クラシックもアメリカではどんな風に受けとめられるのかなと。あとはジャズももちろん。イメージとしてはアメリカはジャズが本場っていうイメージなので、僕らが弾いてるジャズってどっちかっていうとポップスのジャズって感じなんですけど、それを逆に出してみて、受けなくてもいいんですけどどう思うのかなって。あとはゲーム音楽とか、アニメ音楽とかチャレンジしたいですね。

Q. ロサンゼルスではどんなコンサートにしたいか一言お願いします。

TAIRIKU: TSUKEMENで初めて行ったのがアメリカ・ニューヨークで、路上ライブだったり、環境、雰囲気、自分達が出した音楽に対してのリスポンスだったりとか、自分達が想像していた以上のものを色々得るものがありました。その同じアメリカで、場所は違うんですがロサンゼルスへ行って、やっぱりまた得るもの沢山あると思うんですが、今まで培ってきたものや、過去にアメリカで得たものを吸収して、出来る事を精一杯表現して、国境を越えて音楽が通じるんだ、自分達の音楽を皆さんにお見せできるように頑張りたいと思っています。

KENTA: TSUKEMENをやってきて4-5年以上差し掛かってきた時に、昨年は韓国、海外というのを自分の中では意識せずに、今日本でやっていますけど日本でもまだまだ知らない人が沢山いると思いますが、音楽だけじゃなくて、ステージの上でしゃべっている表現者として大きな枠と考えていまして、演奏家として、一人でも多くの人に「ああ、今日行って良かったな」と笑顔で帰って家族やお友達に話してほしいなと思っています。そうすればみんなが少しずつその話しを聞いて「良かったね。そんなに楽しいなら私も行きたいな」と笑顔で話しができる場所を沢山作れる仕事が出来てるのかなと。をれをどんどん世界中に広げて行ければいいなと思っています。そういった意味では今回のロサンゼルスでのコンサートというのはすごく恵まれた環境を与えられたと思っていて、大切な第一歩ですし、いつもと変らないんですけど、全力投球していきたい。

あまり日本だから、アメリカだからとかヨーロッパだからと考えずに、等身大の体当たりで一生懸命やりたいなと思います。

SUGURU: 先ほどから僕らはクラシックとか、自分達のオリジナル曲とか色々言ってきたんですけど、まあ細かいことは置いといて(笑)みんなが楽しめる、僕らもそうですし、そして聴いている方も楽しめるということをちゃんと僕らもそこはすくっていきます。自分達だけっていう自己満足には走らない。何弾いてもみなさん楽しんで頂けると思います。音を、とにかくジャンルではなくて、ピアノの音、バイオリンの音、僕等三人の揃った時の音色であったり、ああ、日本の匂いがするなとかでもいいんですけれど、そういう匂いを感じてもらって、何か得て帰って頂ければいいなと。みんなでわいわい楽しめればいいなと思っています。個人的にはロサンゼルスの方がどう感じるのか、チャレンジと、こういう曲は嫌なんだなと実験もしてみたいと思っています。今後に向けて色々糧になるようなライブにしたいと思います。

(完)