ロサンゼルスで寿司シェフ学校を20年経営のアンディー松田さんに農林水産省の「日本食普及の親善大使」委任状が渡される

農林水産省による「日本食普及の親善大使」の委任状の授与式が5月22日に、ロサンゼルス近郊トーレンス市内の寿司シェフ学校で行われ、アンディー松田さん(着物、中央)が、ロサンゼルス総領事館の松尾浩樹首席領事から委任状とバッジを受け取った。(Cultural News Photo)

農林水産省による「日本食普及の親善大使」の委任状の授与式が5月22日に、ロサンゼルス近郊トーレンス市内の寿司シェフ学校で行われ、アンディー松田さん(着物、中央)が、ロサンゼルス総領事館の松尾浩樹首席領事(松田さんの右側)から委任状とバッジを受け取った。(Cultural News Photo)

ロサンゼルスで20年近くにわたって寿司シェフ・インスティチュート(学校)を経営し、これまでに1500人を超える寿司シェフを育ててきたアンディー松田さん(兵庫県出身)に対して、日本の農林水産省は3月25日、松田さんを平成31年の17人の「日本食普及の親善大使」のひとりに任命した。今回、米国ではシアトルでSushi Kashiba を経営する加柴司郎さんも任命されている。平成27年度(2015年度)に始まったこの任命では、ロサンゼルスでは松久信幸さんが選ばれている。

5月22日に、親善大使委任状の授与式が、ロサンゼルス市近郊トーレンス市内にある寿司シェフ学校で行なわれ、ロサンゼルス総領事館の松尾浩樹首席領事から松田さんに委任状とバッジが渡された。

松田さんは兵庫県西脇市の出身で、実家がレストランを経営している。高校卒業後、大阪の寿司店などで修行し、1981年に25歳のとき、ロサンゼルスに渡った。日本食レストラン、ホテルの調理場シェフを経て、空前の寿司ブームが起こったロサンゼルスで寿司を作れる調理人の数が不足していることから、2002年にロサンゼルス・リトル東京に寿司シェフ・インスティチュートを開校した。英語で日本料理を説明できる日本人職人が非常に少ない中、松田さんはレストランのシェフ時代からコミュニティーカレッジに通い、英語を勉強してきた。

寿司シェフ・インスティチュートは、規模を拡大するため、2011年にトーレンス市内に移転した。

2カ月で寿司シェフになれる学校の評判は、Facebookでまたたくまに世界中に広がり、アメリカ国内だではなく、ヨーロッパ、アジアからも生徒を集めた。卒業生が、自分の店を持とうとしたとき、メ二ュー作りや、経営方針を相談されたことから、松田さんのコンサルタント・ビジネスが始まる。

2016年に、クルーズ会社、ホーランド・アメリカ・ラインズのもつ豪華客船16隻の日本食を改善するコンサルタントを引き受けたことが、松田さんの仕事をさらに大きく世界に広げるきっかけになる。2018年3月に、松田さんは、ホーランド・アメリカによって、豪華客船16隻のすべての調理の監督をするカルナリー・カウンシル7人のメンバーの中に選ばれた。

豪華客船のカルナリー・カウンシルになった松田さんは、ホーランド・アメリカの客船16隻目の新らしいシップに寿司バー(12席)を設けたり、豪華客船もメインダイニングの前菜として500-800人分の日本食メニユーを考案、そのメニューを作れるようにするために船内の調理人に日本食を教えている。

今回の「日本食普及の親善大使」の任命を受けて松田さんは次のように語った。
世界には、15万6000軒の日本食レストランがありますが、98%は日本人以外が経営しています。世界中が日本食を求めていることが、寿司シェフ学校の仕事をしていると、よく、わかります。日本食を知らない外人が日本食の看板を出すことに批判がありますが、彼らは日本食を知りたいのですが、これまではそのチャンスがなかったのです。すでに営業をしている店であれば味の改善(チューニング)を行なえば、日本の味を出すことができます。日本の寿司職人や日本食経営者には、ぜひ、世界の日本食を見てほしいと思います。日本食が世界の人々にいかに、求められているかを体験すれば、日本人の職人が海外で仕事をする機会が増えますし、また、そのチャンスをつくるお手伝いも今後していきたいと思っています。
(了)

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